「ふるさと納税」はこう改正したら?——令和8年10月改正を受けて考える4つの提案

令和8年10月のふるさと納税改正で何が変わった?

令和8年10月、ふるさと納税の改正が行われ、返礼品の基準が厳格になった。

今回の改正、内容的には、どうも納税者にはメリット少なく、地方公共団体にとっても、地場産品の基準を、より厳格さを求めるものとなったようだ。

その結果、自社製品の取り扱いを辞退する業者も出てきたと聞く。

まあ、民間があまりビジネス拡大をねらうのも、ちがうような気がするが。

どういう制度のかたちがベターなのか、いまのままだと、細部を変更すればするほど、おかしな法制度に変容していくような気がする。

そもそも「ふるさと納税」とはどんな仕組み?

「ふるさと納税」は、おおまかに言って、寄付金控除の仕組みを使って、他の地方公共団体に寄付した分、納税者自身の居住地の住民税が、相当分控除されるしくみ。

寄付に応じた地元産の返礼品もついてくる。

最低限地方税を納めていなければ、つまり所得のない納税者は参加できず、メリットはないのだが・・・いままで金持ち優遇、という議論はない。

国民が、制度自体「あだ花」だと感じているからではないか?

ふるさと納税の魅力は返礼品だけではない

私自身は制度自体には賛成である。

それは、返礼品という具体的メリットよりも、納税者が使い道を選択できる唯一の税制、という点に魅力感じている。

災害時、被害を受けた公共団体に、返礼なしでも瞬時、億単位のお金が集まることも大きなメリットだと思う。

魅力あるが人口が少なく、したがって税収が集まらず、困っている地方の地方公共団体にもお金が集まり、国においても地方交付税で再配分する手間も減る。

ただし、最低限、自ら地域の魅力を出し、発信する工程は必要だが。

(このくらいの企業努力は、官とは言え、あってしかるべしと思う。)

返礼品と仲介業者ばかりが目立つ現状の問題点

現状、多くの納税者は、返礼品しか目が行かなくなっている。

それはおかしい。

主体たる地方公共団体より、利便性に長じた仲介業者が前面に出て、納税(取引というべきか?)が行われるのも何かおかしい。

返礼品と結びつくのは、仲介業者の名ばかりではないか?

世界的にも、ただでプレゼントをいただける珍妙な制度とみられているようだ。

ふるさと納税はどう改正すべきか?4つの提案

そこで、以下のように制度を改めてはどうか?

1.「ふるさと納税」を「ふるさと寄付」とすること。

もともと、寄付金のしくみを利用しているのだから、こちらを前面に。

制度の根幹自体は揺らがないだろう。

2.そして「寄付」とは無償の行為。

基本、対価を求めないことで成り立っている。

したがって、返礼品はなくてもよい・・・とまでは言えないが、もっと過少にしてもいいと思う。

3.仲介業者の手数料にも規制が必要。

世界的に知られた大きな寄付団体の支出内訳のうち、事務費の割合を参考に抑える。

かといって、別の名目で業者に金銭が支払われてしまっては意味がないので、チェックは厳格に。

たとえば地方公共団体外部監査の重点項目にして、毎年、その成果を公表させ、他の団体も合わせ一覧できるようにする。

地方公共団体だって手取りの割合が多くなれば、問題ないだろう。

4.地方公共団体自体が自らの努力をもっと押し出す。

もともと想定外の税収? なのだが、予算を組めるくらいは汗をかく。

官庁だって企業努力で競い合うように。

新しい税制はやはりむずかしい

と、ここまで書いてきて、疑問が起こってきた。

制度自体に魅力が保てるのか?

国民が納得する制度になっているのか?

やはり、新しい税制はむずかしい。

048-887-1221 お問い合わせ